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京大英語1995年 google飜訳検討

1995年 前期

(1)①茶室の窓はヨーロッパ的な意味の窓とは根本的に異なっている。②それは窓を見るためではなく、外の気配を感じ取るためにある。③我々はそこに映る樹木の影が揺れるのを見て外の風を感じ取り、この影が薄くなるのを見て日没を感じとる。④茶室の窓は外の光を抑制して内部に入れることを役割としているのである。
 
①The window of the tea room is fundamentally different from the window of European meaning.
→「茶室」:tea room 「根本的に」:fundamentally 構文は簡単だが、「ヨーロッパ的な意味」を、受験生が硬く考えずにさっとEuropean meaningとするのは難しいか。
②It is not to see the window but to sense the outside sign.
→not butの構文を用いている点は問題ないでしょう。「感じ取る」:sense  気になったのは「外の気配」:outside sign signという単語をこの文脈で用いる点はやや違和感を感じた。英辞郎の"sign"の項には、「〔あるものの存在を示す〕しるし」という意味が掲載されているが、「気配」の意味から考える場合"odor"(〔状況を特色づける〕気味、気配)の方が近い印象を受けた。第3文にある「外の風を感じ取る」は「存在を示す」と言ってよいが、「日没を感じ取る」を「存在」とは言い難い。
③We see the trees shadow shake there and feel the wind outside, feel the sunset by seeing this shadow becomes thin.
→構文や語彙は難しくないが、意外に書きにくいのが第3文。前半では A and B,広範ではD by Cingの形。
④The window of the tea room plays the role of suppressing outside light and putting it inside.
→「役割を果たす」:play the role of「抑制する」:suppress  「内部に入れる」:put it inside
 
(2)①テレビと比べて、本はつつましやかですが、それだけに子供にとってはわがままな対しかたが可能です。②気に入った本をいつまでも見られるし、ページを勝手にくることもできます。③そのうえ、大好きなひとに読んでもらうという楽しみさえあります。
 
①Compared with television, the book is amazing, but it is possible for a child to have a selfish way of facing.
→amazingは無いでしょう...とおもうが、しかしテレビと比べて本がつつましいという日本文を、単に「慎ましい」という日本語から、humbleのような語彙を当てはめても文脈として当たらない。日本語としていい開いて「テレビと比べて、本は視覚的な刺激が弱い」として、"Compared to television, the visual stimulus is weak in the book."とするほうが良いと考える。正直この訳は日本文を書いた作者に聞くか、該当文を含む書籍全体を読んで文脈を把握しないと正確には訳せないと思う。単に「刺激が弱い」だけでも良いかと思ったが、「本を読むことに寄る内面的な刺激は、テレビのそれより大きい」という言外のニュアンスが、設問分からのみでも感じ取ることは可能なので、物理的刺激に限定した。
「対し方」は流石に訳に突っ込みにくいと思ったのでこちらで予め「向き合い方」と変更して飜訳をかけた。
②You can see the book you like forever and turn pages off without permission.
→「気に入った本」:book you like 「勝手に」:without permission 
③Besides that, in the book of paper, there is pleasure to have a favorite person read it.
→文脈を考慮して、「紙の本には」という日本文を追加して飜訳にかけた。have a favorite person read it.という使役部分が採点では重視されると思われる。
 
余談だが、googleに「つつましやか」と入力すると「つつましやか シャロ」が検索候補に出てきて涙を禁じ得ない。